翡翠(ひすい)は5月の誕生石。5月生まれではないが、誕生日に好きな石、翡翠のリングを欲しいと言って買ってもらった。
ジェイド=翡翠
美しい色合い。鮮やかな緑より、くすんだモスグリーンが好き。
数年前から何回か行った、新潟の宮崎海岸での翡翠拾い。波の音を聞きながら、一心不乱に波打ち際に寄せられる石の中から緑に輝く翡翠を探し出す。時に自分の身も波にさらわれながらひたすら探す。あっという間に1日、2日、そして3日が過ぎる。何も考えない、光る緑や紫の石を探すのみ。
考えてみれば、錫高野の水晶拾いも似たものがある。投げ出された石の川から、透明な光る水晶を探し出す。時には冷たい川に足を浸しながら、ひたすら光る石を探すのだ。堀道具もあるが、掘らない。
そんな石探しをイメージしていたら、一昨年の夏行った岩手県久慈の琥珀堀は本当に発掘だった。博物館で掘らしてもらったが、自分の道具持ち込みはできないので、渡されたノミだけで掘る。制限時間の中で当たりつけたところを掘る。頭にはじりじりと真夏の太陽。
初めはわくわく探したい気持ちから、何も出てこず、なぜこんな拷問を受けなくてはならないのだという気持ちがどんどん優ってくる。
鉱石は炭鉱しかり、本来は掘り起こすのですよね。私が拾うのは、そのおこぼれ。
さて本題、私の翡翠の指輪。
ミャンマー産とあった。
どこでどうやってとってるのか、ググってみたらミャンマー北部カチン州のロンキンとパカンの民間会社が採掘権を持つ翡翠鉱区などで取られているらしい。
結構地滑りで人が亡くなっている。雨期の間は禁止されているようだ。資源・環境保護省傘下でのミャンマーの翡翠堀。
労働者にヘロインをうち発掘作業をさせていると書いてある記事もあった。
環境破壊、人権問題、貧困問題、過酷な労働と安い賃金、それをドラッグで回収する、、、ブラックだなあ。そもそもその土地は誰のものなんだ。お金で力でくらしごとはぎ取ったんじゃないのか。
そんなこともつゆ知らず、
私は翡翠の指輪が欲しいと思ったわけだ。自分で歩いて拾えるものだけにしよう。改めて思った。反省