4年目の春
2011年から4年目の春を迎えた。
ただ平地だったこの場所に苗を植えた。
プラム、柘榴、みかん、ジューンベリー…
実のなるものをとにかく植えた。
昨年プラムが一つだけなったが、
まだ他は実はつかない。
でも、手を伸ばせば食べられるものを
植えておくことこそが
生きていくために必要だと思った。
ミモザは食べられないが、
通りからの目隠しで植えた。
これは1番成長が早く、
今は、私たちの背丈をはるかに越し、
自分で支えきれないほどの花を咲かせている。
私たちが鬱蒼と茂っていた林を開くと
スミレをはじめとする花々が咲き始めた。
フキが木漏れ日の中で花を咲かせ
テリトリーを広げ始めた。
セリがそれに負けじと広がった。
浦島草が芽を出した。
バケツ稲はビオトープ
カエルがまずやってきた。
トンボがやってきた。
鳥がやってきた。
イタチがやってきた。
私たちは、
荒れた大地を耕した。
薬は使わず
堆肥を施し
ミミズや菌たちの力を借り
少しずつ土を豊かにした。
元から生えていた
土筆が生え、
野の花が咲く中で
私たちの畑は豊かに実る
やらなければ変わらない
やり続けなければ元の黙阿弥