山を整備し始めて9年。
杉林に囲まれた放置された雑木林の斜面林。
平面がどれだけあるのかもわからなかった。
地面は篠竹で覆われていて、光が届かず、花はもちろん、草も生えていなかった。
ぼうぼうの篠竹を片っ端から刈っていくと、
クリ、ミズナラ、桐、カラスザンショウ、イチイ、ヒノキ、タブ、アカメガシワ、キブシ、ニセアカシア、が姿を現した。
刈ることによって、平面と斜面が明らかになる。
光が打面に差し込むことで、変化が始まる。
スミレ、タニキキョウ、フユイチゴ
フキ、セリ、ミツバ、トウダイグサ、ムラサキケマン、マムシグサ、ウラシマソウ、ホウチャクソウが花を咲かせ始める。
サンショウ、ヤツデ、ウドは開けた林道脇に次々と伸びてくる。
道の真ん中にはニセアカシア、ニワトコが光をひとりじめしようと、一気にのびる。
ある年は、スッポンタケが地面を占領した。
コウゾがいつのまにか伸びて実をつけていた。
草刈りでは、小さな木は刈らないで様子を見る。
2メートルを超えて花が咲いて初めて、
これはキブシだったのかとか、エゴノキだったのかと驚く。
スミレは二つの種類が咲く。
これが増えたらウスバシロチョウが来てくれればいいのにと思うが、昆虫界はそうはいかないのが残念。
さてこの芽はなんなのか
と思って見ているとクモが忙しそうに動き回っていた
いつのまにか生えていたエゴノキ。
ピンク色の花を咲かせて、エゴノキであることがわかった。
こちらは植えたヒメコブシ。
ミズナラが開けた林のシンボルツリーになっているが、ゆくゆくはこの子が中心になるといいなと
こちらも植えたシロモジの花
生えてきた水仙。
バケツに土と水を入れて稲を育てていると
カエルが卵を産みにくる。
今年はヒキガエルかな。
ヒキガエルは夜行性なのか、
あまり姿を見ない。
よくいるのはアマガエル、ニホンアカガエル、シュレーゲルアマガエル。
ワタシはアマガエル
明け方、夕暮れになると小鳥たちが一斉にやってくる。
つくし!美味しそう
ちょっとずつ減ってきた。
草遊びをしていると旦那様がピザを焼いてくれていた。
里山。改めてどんな森にするのか、どんな使い方をするのか、全て私たちにかかっている。
太陽光発電にしたら、電気やお金になるが、豊な恵はもう得られない。
地元の人はそれでも言う。里山は手間がかかって金にならないと。
手間をかけないとすぐに竹類に埋め尽くされボーボーに。
だからこそ、未来までどうしたいのか考える必要がある。自然とどう共存したいのか。逃げては行けない。美しい光景は人の手が作ってきたのだ。
なんて言うと、ひいてしまう人が多いのだろうな。